股関節の痛み

   

  • 椅子から立ち上がると股関節がいたむ
  • 歩き初めに股関節に違和感がある
  • 和式トイレに座れない
  • 歩行時、左右に横揺れする
  • たったまま靴下がはけない

股関節は、二足歩行の要となる関節です。股関節の機能に問題があると、股関節の痛みとして症状を出す事もあれば、膝の痛みや、腰の痛みとして痛みが広がってゆく可能性もあります。

股関節の機能で重要なポイントは①安定性、②柔軟性、の2点です。

股関節は、大きな荷重がかかる関節の為、荷重をしっかりと支える安定性が大切です。安定性とは、荷重をしっかり支えるだけの筋肉の機能があるのかという事です。例えば、「靴下をはくときに立ったままではふらついてしまう。」というのは安定性を改善する事が大切です。

次に、柔軟性です。本来、体幹がしっかり機能していれば、背骨や骨盤をしっかり支える事が可能です。しかし、体幹の機能が低下していると股関節周囲の腸腰筋、外旋筋群を固くする事で不安定な体幹を支えようとして働きすぎ、股関節の可動域を狭くしてしまいます。「座っていて立ち上がりに腰や股関節に違和感がある」「和式トイレに座れない」というのは、股関節の柔軟性の改善が必要です。

股関節の痛みの原因|セントラル鍼灸接骨院

股関節の痛みの原因は、①筋肉性の痛み、②関節性の痛み、に大きく分かれます。

①筋肉性の痛み…筋肉性の痛みは、主に腸腰筋という筋肉の柔軟性が低下する事で起こります。腸腰筋は、股関節と腰を同時に安定させる重要な筋肉です。体幹の筋肉バランス、大殿筋、ハムストリングスという筋肉がうまく機能しない事で、腸腰筋への負担が大きくなりすぎると股関節の前面の痛みや、腰痛、坐骨神経痛を引き起こす原因となってしまいます。

②関節性の痛み…関節性の痛みで最も多いのは、変形性関節症(股関節臼蓋形成不全)と言われるものです。関節の変形は、先天性股関節脱臼に起因しています。変形性股関節症は、末期の状態では手術の適応となりますが、初期~進行期では当院の施術で対応可能です。

股関節の痛み|セントラル鍼灸接骨院の施術

筋肉性、関節性の2種類に大別されますが共通して行う事は、腰椎・股関節の柔軟性と安定性を高める事です。

腸腰筋・外旋筋と呼ばれる筋肉群の柔軟性が低下すると、股関節は正常な可動を保つことができません。また、股関節の柔軟性が低下していると、腰を必要以上に反らせる「反り腰」の状態になります。

反り腰が続く事で、今度は腰で狭窄症という新たな問題を引き起こす原因となります。セントラル鍼灸接骨院では、筋膜リリースを行い股関節の柔軟性を改善します。

股関節の安定化には、体幹の筋肉(インナーユニット)や大殿筋、中殿筋、ハムストリングスの機能が重要です。股関節の安定性が低下すると、「トレンデレンブルグ歩行」と呼ばれる特徴的な歩き方となります。セントラル鍼灸接骨院では、EMSトレーニングを行い、実際に痛みや問題のある動き、歩行を改善するために運動療法を行います。

関節性の痛みでは、股関節の動きが悪くなり、それが軟骨へのダメージを加速させ、関節の変形を進めてしまいます。運動療法では、関節全体で負担を分散させて軟骨への偏ったダメージを減らす事を目的としています。

末期の変形性股関節症では最終的に人工関節の手術を勧められます。しかし、人工関節にも寿命があります。できる限り手術を先送りする事で、再手術のリスクを減らしておくという事も重要であると考えています。