時代が終わる…

2016年08月23日

1つの時代が終わる…

 

それは世間に及ぼす影響は本当に小さな事ですが、家族の歴史の中ではとてつもなく大きな決断。

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私の父が23歳の時に始めた鉄骨建築の会社『稲垣建設工業』は今期、10月をもって廃業する決断に至りました。

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8月26日をもって全ての業務が終了。電話回線もストップし、建屋は取り壊し作業に入ります。

 

考えてみれば、そのカウントダウンは、私が治療家の道に進む事を決めた時から始まったのかもしれません。

 

私の父は、これといった趣味も無く贅沢な事も一切せず、仕事一筋に生きてきました。

なけなしの貯金で、23歳で創業したのも家族を支える為でした。3人兄弟の真ん中の父は、創業後に兄と弟を役員に迎えました。

 

兄弟3人で事業をやってきて、20数年前に兄と不慮の事故で失った時の哀しみは察するに余りあるものでした。

 

 

 

 

実は、私も治療家の道を志すまでは父の後を継ぐつもりでいました。

これまでぶつかる事も多かったですが、中学生からはよく手伝いもしました。大型免許や溶接免許、建設機械の免許も取得しました。

 

それも、そんな父に対する尊敬の想いからでした。

 

ですから今回の決断には残念な想いもひとしおです。

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しかし数日前、担当の税理士さんから『こうして廃業出来ることは珍しい事なんです。これまで、堅実に経営して来られたんですね』

と言う言葉を掛けられ、『これが父のケジメの付け方か』とようやく納得ができました。

 

私もこのセントラル鍼灸接骨院を始めるにあたり、父から『患者さんが喜ぶ事をどんどんしなさい』とアドバイスをもらいました。

 

業種は違いますが、これまで父の意志を継いで地域の皆様に頼られる治療院目指してやってきました。

これから益々、父の言葉が重く感じられるのでしょう。

 

さて、この度『稲垣建設工業』は40余年の歴史の幕を閉じますが、その精神はセントラルに引き継がれます。

私も、まだまだ未熟者ですので、皆さまのご指導、ご鞭撻を頂きながら精進してまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。